うん。
スゴク近い。どっかでなんかあったのか・・・。
このピーポーピーポーって音をどうにかしてほしい。

えっと・・・、何だっけ。
きゅうきゅ・・・、あれ、なんだっけ?
きゅう…何とか車だっけ?
まぁ、いいや・・・。


20代前半で、銀髪のオカッパ頭。
趣味の悪い紫のスーツに緑のシャツ。
そこに、金色のネクタイを合わせて、真っ黒な革靴を履いている。
右手にはセンスのようなものを持っていて、左手には包帯を巻き、ノートを持っている。
顔は、まぁまぁのイケメンだが、大きな黒ぶちの眼鏡がセンスの悪さを強調している。
そんな男を見たことある?

アタシはあるよ。
だって、今、アタシの目の前に立っているんだから。
そんで、そのセンス最悪のイケメンがアタシに向かってこう話しかけてきた。

「ようこそ。死後の世界へ」

ニッと笑うと、妙にキレイな白い歯が目障りだ。
で、アタシは周りを見渡して、こう聞いてやった。

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